折爪岳
二戸の自然が育んだ、黄金にかがやく光の森。
蛍が飛び交う、夏だけの幻想的な風景
移ろう季節によって、さまざまな表情を見せる二戸の自然。観光客の多くが、夏のしかも夜に折爪岳に登っていく姿は、二戸のおなじみの光景になっています。その目的は、森を幻想的に彩るヒメボタルです。チカチカとまたたくように黄金色の光を放つ珍しい蛍で、折爪岳にはおおよそ100万匹が生息すると言われています。いっせいに光かがやく様子は、まるで宝石をちりばめたような美しさです。このヒメボタルを育んでいるのは、折爪岳の豊かな自然。折爪岳には森の母とも呼ばれるブナやミズナラが生い茂り、特別天然記念物のカモシカや絶滅の危機にひんしているクマタカがいきいきと暮らす、豊かな生態系が築かれているのです。
東北地方でも有数のヒメボタルの生息地である折爪岳。美しい蛍はこの豊かな自然からおくられた、夏だけのギフトなのかもしれません。